良い点ってあるわけ無い?
小児ぜんそくで苦しい思いをしているお子さんをもつ親御さんにとっては、小児ぜんそくなんて早くなくなってほしい病気だと思います。わたしも小児ぜんそくで苦しんだ一人ですが、他の子たちは健康なのに、なんで僕だけ呼吸が苦しいんだ!と投げやりになる時期も確かにありました。発作時は苦しいし早くおさまってほしいし、なんでこんな病気があるんだろうといつも思っていました。
そんな憎き小児ぜんそく・・・良い点なんてあるわけない!と皆さんも思っていらっしゃるでしょう。でも視点を代えたり、客観的な調査をみたりすると、小児ぜんそくの良い点もあることが分かりました。
敏感である
ぜんそくである人は、身体の外から来る異物に対して、止めようとするパワーや治ろうとする力が強いといえるでしょう。またアレルギー体質の人は、体の機能が敏感で、発達しているともいえます。
スケーターの羽生結弦さんは、喘息持ちであることでも知られていますが、表現力豊かな演技や優れた身体能力は、高度に発達した鋭敏な身体のおかげであるともいえます。
水泳選手として有名なイアン・ソープ氏は、ぜんそくを治そうとして水泳を始めたそうです。スピードスケートで長野オリンピック金メダリストの清水宏保選手も、ぜんそくを持たれています。
小児ぜんそくを治そうと、スポーツを始めたのがきっかけという方もおられるでしょうが、身体を強くしたい気持ちが強かったり、もともと敏感で高度な身体能力が備わっていたりしているのかもしれません。
清水宏保選手は、子供の頃は体も小さくて細くてぜんそく持ちだったそうで、スポーツはやめるように周りからいわれていたそうです。でもそんな逆境にたいして燃えるタイプだった清水さんは、体の小ささやぜんそくというハンデを克服することも、モチベーションになったそうです。
繊細で頭が良い子が多い
プロデューサーの秋元康さんも小児ぜんそくであったそうです。クラスでは委員も努めたり、当時から利発な子どもだったそうです。
コピーライターの糸井重里さんも、小さい頃から小児ぜんそくを患っていました。ぜんそくのおかげで、直感力や何かを感じ取る力が得られたと、おっしゃっています。
匂いに対する敏感さなど、感性が鋭いのは、ぜんそくを持たれている方の共通する特徴のようです。
おとなになってガンになる率が低い
成人のぜんそくでは、ガンにかかる確率が低いという統計があります。ガンは異常細胞の増殖ですが、いろんな要因が考えられます。
ぜんそくであることは、外部からの異物や刺激を排除しようとする敏感な体の働きであり、体に入ろうとする異物を水際で防いでくれる正常な症状であるともいえます。ぜんそくでない方は、外部からのガンの原因ともなる異物をそのまま体に取り込んでしまっているとも考えられます。
それでもぜんそくは辛い!
ぜんそくであることの良い面も、ありそうなのはわかりますが、やはり当事者としてはぜんそくは辛いもの・・・ わたしも今でこそこうして客観的に見れるようになりましたが、小学生の時に起きていた発作は、辛くて思い出しても苦しいものがあります。
身体に備わっているアレルギーやぜんそくなどの、敏感すぎる面を抑えて、自然治癒力の力を活かしながら、ぜんそくに別れをつげれるようにしていきたいですよね。
スポンサードリンク