ぜんそく治療には環境改善が大事

小児ぜんそくガイドラインの中で、環境整備のことについて語られています。ぜんそくの発作を引き起こしてしまう原因には色々あります。子供自身の体質の問題であったり、周りの環境が原因であったりします。
以下に、ぜんそくの原因となり得るものとその対策について、ガイドラインに書かれていることをまとめてみました。

環境を改善するポイント

布団などの寝具

防ダニ加工のものを使用することが良いです。ダニを通さない高密度のシーツを使用、洗濯できるものはこまめに洗い、日光に充分にあてます。加熱や紫外線による殺菌、掃除機によって汚れやダニを取り除くことが必要です。

 

じゅうたん

ガイドラインでは使用しない方が良いとなっています。カーペットの類いも出来れば避けるとの事で、フローリングのままが良いでしょう。

 

ぬいぐるみ

処分するのが良いですが、洗濯できるものは洗い、洗えるものに切り替えるべきです。

 

家具

掃除しやすいように、上にものを置かないようにします。また移動ができるようにすると、掃除がしやすくなります。家具自体の数を減らすようにするのを勧めていますが、家具と壁や床の隙間にホコリがたまりやすく、ホコリがぜんそくを引き起こす原因となるからです。

 

カーテン

洗濯できるものに代えたり、ブラインドにする方が望ましいでしょう。ペット:飼わない事をすすめています。特に毛の生えたネコ、犬、ハムスターは控えた方が良いでしょう。

 

掃除機

フィルター付きの集塵機で、袋は二重のものが望ましいです。

 

暖房器具

石油やガスを使う暖房器具は、室外換気型が良いです。

 

その他

洗濯もの 部屋干しせず、鉢植えは置かないようにします。
タバコの煙は厳禁です。家の中に用いられている建材にツンと匂いのする接着剤は(揮発性溶剤)使われていないかなど、注意を払う必要があります。

 

アレルゲン

アレルギーの原因となるものに、ダニやホコリなどのアレルゲンがあります。食べ物に対してもアレルギーを引き起こす場合がありますが、ぜんそくの治療をする時に、食事制限をすることは勧めていません。食事や特定のものに対して、アレルギーがあるからといって必ずしもぜんそくの原因とは言えないからです。

普段の生活から、どのような時に発作が起きるのか、問診を行なった上で、原因となるものを取り除くことが重要です。
環境を改めて、ぜんそくを引き起こすものを無くしたり、汚れを取ったりすることで、症状を少しでも和らげれるようにコントロールしていければいいですね。

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