発作の強さは4つに分類

ぜんそくの発作が起きた時は、ほんとに苦しいんです。ただ発作には軽度な発作から、呼吸が出来ないくらいの発作まで、色々あります。ガイドラインでは発作の強さを、小発作,中発作,大発作,呼吸不全の4つに分けています。

 

発作強さを分けて区別することによって、急性発作時に対応の仕方を選別出来たり、治療が長引く場合の治療薬を決定する手立てにもなったりします。

まず呼吸状態を見る

呼吸の状態を診ることで、発作程度がどれくらいかを区別しています。
例えば喘鳴の大きさや、血液中の酸素欠乏によって唇周辺が青くなるチアノーゼがあるか無いか、呼吸の数は一般的な数と比べて多いかどうかなどです。
その他、話し方や食事の仕方、睡眠の状況など生活状態を、問診などによって判断します。

 

ここで、一般的な乳幼児,子供の呼吸数を載せました。

 

2ヶ月未満の乳幼児 :60回(1分間につき) ※以下全て1分間ごとの回数
2歳未満: 50回
 1歳から5歳: 40回
6歳から8歳: 30回

 

普通の状態で上のような呼吸数になるはずですが、小発作の場合は少し呼吸回数が多くなり、大発作になるほど増加、呼吸不全になると不定という評価になります。

乳幼児が発作を起こした時の症状

乳幼児だと、強い発作時に、自分の言葉で症状を訴えることができないため、どういう状態であるか、周りの方が見極める必要があります。乳幼児の強い発作時に起きる症状は、以下のようなものがあります。

 

・呼吸が激しく嘔吐することもある
・寝ない、もしくは眠れない
・抱っこすると楽そうにする
・機嫌が悪くなったり泣き叫んだり、意識が低下したりする
・喘鳴が大きい、または時に弱くなる
・チアノーゼが起きる

 

泣き叫んだり騒いだりしている子供は、それだけの元気があるから大丈夫だと思いがちです。でも、重症時には興奮していることが多いので、実は呼吸困難のせいで興奮しているのかもしれません。

 

またぜんそく時には、ゼーゼーといった喘鳴が、小発作より大発作のほうがより大きくなります。でも、呼吸不全になってしまうと、喘鳴さえも弱々しくなり回数も少なくなってしまいます。
ここで、喘鳴が無くなったからといって、良くなった!と親御さんが勝手に判断しては、非常に危険です。呼吸が正常に行われていない呼吸不全かもしれないので、注意が必要です。

大丈夫だろうと判断したことが、重症化を招くこともありうるので、ガイドラインを見ながら客観的な判断をしなければいけませんね。

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