小児ぜんそくのガイドラインについて

日本アレルギー学会のお医者さんが作られた、ガイドラインですが、細かくまとめられています。
子供の場合だと、自分の症状を伝えることが出来ないこともあるため、このようなガイドラインに基づいて、正しく治療が行えるようになっています。
 
専門用語も多く小難しいところもありますが、図表などもまとめられており、小児ぜんそくの子供をお持ちのご両親、ぜんそくをお持ちの方々は一読をお勧めします。
 

ガイドライン7つの項目

次の7つの項目でまとめられています。
 
1.ぜんそくの診断や病型の分類
 
2.発作の強さは4つに分かれる
 
3.発作が起きた時の対応(家庭編)
 
4.発作が起きた時の対応(病院編)
 
5.重症度を5つに分類
 
6.コントロールしながら長期治療を行う
 
7.長期治療で使う薬の特徴と使い方
 
 

ぜんそくの診断や病型の分類

ガイドラインの中にあるぜんそくの診断や病型の分類について、私なりに調べてまとめてみました。

診断

ぜんそくと言えば、呼吸困難です。呼吸困難が、運動やハウスダスト、気候の変動によっておこるもの、または冷気やたばこの煙で喘鳴(ゼーゼーとした息)をおこすものであれば、ぜんそくの可能性が高いと判断します。

さらに、小児喘息の患者の家族は、アレルギー疾患を持っていることが多いという統計があります。家族の症状を調べることも、判断の一つになっています。

診断の目安となる検査には、呼吸機能を測る検査や気道が過敏に反応していないかを調べる試験、気道が炎症を起こしていないか鼻水や痰の成分を調べる試験などがあります。さらに、アレルギーに関した血液検査やパッチテストなどの皮膚試験をすることで、アレルギーがあるかどうかを確認します。

鑑別診断

要は、ぜんそくと診断して間違いがないかを区別する診断です。乳幼児は気道感染をおこしたときに、ゼーゼーやヒューヒューといった喘鳴を起こす場合があります。こういう場合には、ぜんそくの診断は簡単ではありません。

先天的なものや発達異常が原因で喘鳴が起きる場合や、声帯機能異常や過敏性肺炎の場合があり、ぜんそくと区別すべき症状の可能性を考慮する必要があります。

病型分類

アトピー型と非アトピー型に分けられます。小児ぜんそくではダニに対してアレルギーを持つアトピー型が多いようです。

 

ガイドラインでは家族歴も判断材料になっている

ガイドラインの(1)診断の項目で、患者の家族にアレルギー疾患があるかどうかが、目安になっています。

私はアレルギー性鼻炎で、娘も同じ鼻炎です。

アレルギーは遺伝しやすく、アレルギーはぜんそくの引き金となる・・・ 親がアレルギーなら、子供もアレルギーの可能性が高く、普通の方よりも高い確率で小児ぜんそくになると言えますね。

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